2011.07.03 11:27
どうしても光るきのこを見たくて、八丈島に出かけました。
光るきのこといえばやはり、強く発光するヤコウタケが知られているようですが、なにより印象に残ったのはこちらのきのこでした。
注意しないと見落とすほどの極めて小さいきのこで光も弱く、暗闇に目が慣れてようやっと認識できるほどなのですが、傘しか光らないヤコウタケと異なり、こちらは菌糸まで光るのです。ビロウヤシの落ち葉に巣食った菌糸が光るために、落ち葉そのものがぼうっと柔らかな光りを放ち、それが足元に散らばっているさまはなんとも幻想的で、さながら銀河鉄道の車窓から見た景色を想わせるものでした。
残念ながら、あまりの弱い光に写真機の焦点を合わせることができず、光っている姿の写真がないのですが、あの光景はとても写真で伝えられるものではありません。機会の得られるかたはぜひ、実物を見られることをお勧めします。
エナシラッシタケ
直径3mm八丈植物公園(東京都八丈町)