一部のきのこでは、胞子から発生した菌糸が放射状に広がり、その先端からきのこが顔を出すため、きのこが輪を描いて生えてくることがあります。これを日本では「菌輪」、西洋では「フェアリーリング」、つまり妖精の輪と呼んでいます。月夜に妖精たちが輪になって踊った跡と見たり、輪を描いて生えるきのこ自体を妖精とみなしてつけた名前のようで、合理的な日本名とは異なり、何とも風流な呼び名です。
菌輪は毎年成長するため、次第に形が崩れてゆくこともありますが、巨大化して円周が直線に近づき、一列に並んで見えることもあるようです。
ここでは、本当に菌輪なのか若干怪しいものも含み、そんな妖精の輪の写真を集めてみました。